ANGEL(フランソワ・オゾン)
ベルリン映画祭最終日に見た、オゾン節で彩る20世紀初頭イギリスの、美人女流作家のお話。
内容は割愛するとして、オゾン節、すなわちキッチュと少女趣味全開でオープニングタイトル見ただけで吹き出してしまいました。なんだかなぁ、お前はハウス名作劇場か、と日本のとある一定の世代はそう突っ込むに違いない。キッチュはキッチュなんだけど、今回は相当金をかけている様な雰囲気で、エンドロールを見る限りでも、ロンドン、ブリストル、アントワープ等でロケしたとか。きらびやかな王宮さながらのパラダイス邸も見応え有り。その一方でブルースクリーンによるキッチュな演出もあり、会場は笑いの渦に包まれていました。
主演はロモーラ・ガライ(Romola Garai)という女優さん。この映画ぐらいしか日本では見れないんじゃないかしら。
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俺はてっきり、8人の女たちの姉か妹だと思っていたんだけど、オゾン映初見参ですね、多分(前作を見逃しているので)。彼女一人で見事にボインと白痴を演じ切っています。
そう書いていてフと思ったのですが、オゾンのやりたい事は、いわばフランス文学のデカダンスの系譜なんだな、と今更ながら気付きました。