その他Berlinaleで見た映画

「かぞくのくに」
http://www.berlinale.de/en/programm/berlinale_programm/datenblatt.php?film_id=20127122
ヤン・ヨンヒ初の劇映画。といっても彼女の実体験に基づいているので、特に違和感無く3本目の映画を見た、と言う感じだった。

あと
「parada」
http://www.berlinale.de/en/programm/berlinale_programm/datenblatt.php?film_id=20121334

「letter from zoo」
http://www.berlinale.de/en/programm/berlinale_programm/datenblatt.php?film_id=20126625

どちらもいまのところ日本公開はどうなっているか知りません。


でも両方とも面白かったです。特に「parada」はゲイ関係の映画という枠組みを超えて、
クストリッツァ以降のユーゴスラビア出身の監督として注目しても面白いと思う。「ホモソーシャルホモセクシャルと相通じる」というスタンダードなモチーフをバラバラになった国家ユーゴスラビアを舞台に元赤軍のマッチョなおっちゃんたちのネットワークと絡めて面白おかしく描いている。

クストリッツァの映画にはロマしかでずユーゴスラビア人が出ない、という批判もあるが、まさにユーゴスラビア人の出てくる映画。そしてユーゴスラビア主義=セルビア中心主義、という図式も描けてしまう。色々考えさせられました。


「letter from zoo」はトラン・アン・ユンから艶かしさ抜いて可愛らしさと不思議さを付け加えたような独特のテイストのインドネシアからの映画。違う作品がまたみたいと思いました。動物園に捨てられた女の子がそこで育って恋をして、動物園を出て行く、というなかなか思いつかないストーリーも不思議な感じ。