Das Rätsel bleibt in seiner Verschiebung am selben Ort“ / Ein Ausstellungsprojekt zu Unmerklichem von Stella Geppert

DirkからDMをEmailでもらったので昨日はその展覧会に出かけた。


場所はKottyだったのにも関わらず、道がいまいち分からず。近所でそれっぽい身なりの人(いわゆるアートっぽいひと、つまりKottyでは少し浮いた存在)に目をつけて聞いてみた所、"アートの展覧会?確かにこの住所には会場が存在するけど、あれはアートの展覧会か?"なんて反応が返って来てちょっとビックリ。とりあえずは教えられたとおり会場を目指す。


会場を見つけて中に入ると大勢の人がビールやワインを飲みながら語らっている。奥に足を進めてもまったく同じ光景。バルコニーに出た所、Dirkを見つけたので少しおしゃべり。でも、でもだよ??作品ていったいどこさ???そんな疑問を最終的に彼にぶつける事になるんだけど、"うん、この展覧会はUnmerklich(ほとんど気付かない)だから..."そう言って、彼は答えを教えてくれない。


しかし、会話を進めて行くうちに"自然とは"という様な話になる。自然??ん??ふと気付くとバルコニーに植わっていた幾つかの植物に目がいく。よくよく見れば切り落とされた街路樹の枝がそのままそこに植わっている。確かに不自然...。ということは??


その瞬間、自分の視線がダイナミックに変わって、無造作に置かれたビールケースだとか、屋根の上まで伸びたホースだとか、そこらへんに散らばっている色々なものが存在感を持ち出した。そう、ここそこかしこ、至る所に彼らの"仕業"があったのだ。


それからは、彼らの"仕業"をみつけることに夢中になった。隅から隅まで、時には開かずの扉を開けてみようとしたり、かがんで物陰の裏を覗き込んだり。ここを訪れた当初は自分がただ通り過ぎただけの場所の至る所に発見があったことに正直驚いた。


そうか、こういうアプローチか。まったくもってしてやられたな、そう思った。 アートとアートでないものの境界をぶらす、しなやかでかつ力強いアプローチ。ビールを飲みかわす風景も含めて、とてもベルリンらしい展覧会のように思えた。


# そういえば関口国雄さんは最近どうしているんだろうか...?


ちなみに、この展覧会をもう一度見るにはカタログプレゼンテーションの日、あと一度きりの機会。